JetBrains の All Products Pack を使って1ヶ月がたった感想
はじめに
JetBrainsとは、言語専用のIDE(統合開発環境)製品を販売している会社です。
各製品は、機能を制限した無料版いくつかあるものの、基本的には有料で年間のライセンス契約をして利用するスタイルになっています。
長年、Vimを開発環境として利用しておりそれなりに気に入っていました。しかし最近では、昔ほど頻繁に .vimrc
をアップデートすることはなくなっていました。
そんな折、他の開発者の勧めもあって、JetBrains製品を使い始めました。
そして、全ての言語の開発環境をJetBrains製品に移し、運用をはじめて1ヶ月ほどたったので、現時点での感想をまとめてみました。
購入方法
JetBrains製品は、単品でも購入できますが、複数言語を利用している場合は、All Products Packという全ての製品が使えるライセンス契約がお得です。 https://www.jetbrains.com/store/#edition=personal
私は、公式からではなく willbrains 代理店を通しての購入しました。 https://www.willbrains.jp/product/3 代理店を通すと、
- 現在の為替相場だと代理店を通したほうが安い
- 領収書の発行を行ってくれる
といったメリットがあります。
使ってみた感じた利点
IDEの快適さ
各言語専用IDEなので、言語に応じた補完やシンタックスチェックがかなり手厚く、コードライティングのスピードが目に見えて向上しました。
また、言語周りのエコシステムを扱えるようになっており、かなり快適に開発が可能になっています。
例えば、RubyのIDEであるRubyMine
であれば、RailsやbundlerといったRubyまわりのエコシステムを考慮した機能が多く備わっており、
view <-> controller 間の移動を快適にできたり、gem installが必要な場合は、検知したくれたりします。
もし、Vimでこのレベルの快適さを手に入れるためには、多くのプラグインを揃えなければならないだろうと思います。
言語ごとにその設定をするとなると、それだけでかなり骨の折れる作業です。
Vimだけで戦うあの無骨な感じはとても好きですが、より機能をリッチにしていくことを志向するなら、IDEという選択肢はかなり有力です。 ちなみにVimのキーマップにするプラグインはもちろんあります。
キーマップの話になったのですが、JetBrains製品間では、操作のためのキーマップはだいたい共通しているので、一度手になじませれば楽に違う言語を同じ操作でコーディングできるようになっています。
新しい端末での環境構築の速さ
All Productsを買った人には、JetBrains製品を一括で管理できるToolboxをおすすめします。 こちらを使うと、こんな感じで一括でinstallやupdateが管理できるようになっています。
新しい環境で構築を行うには、まず Toolboxを入れてサインインすれば、あとはポチポチとinstallをするだけでセットアップ完了です。
端末間でシームレスな実行環境
私は所有する複数のマシンにインストールして利用しているのですが、会社と家、デスクトップとノートPCなど、複数端末でIDEを利用するシチュエーションも結構一般的だろうと思われます。 そのような場合、設定管理などが個別になると不便なのですが、JetBrainsではIDEの設定を端末間で同期できる仕組みが備わっています。
https://pleiades.io/help/idea/sharing-your-ide-settings.html
方式が選べるのですが、現在はJetBrainsアカウントに紐付ける方を利用しています。 バックグラウンドでよしなに設定を同期してくれるので、とても快適です。 もし、用途ごとに設定をわけたいというニーズがあるのであれば、github連携などが適しているかも知れないです。
JetBrainsは高いか
世の中無料で利用できるエディタがある中で、約2000円/月 かかるのは、悩むところだと思いますが、快適さ、生産性向上を鑑みると、私にとってはその価値がある製品でした。